コラム

「『あなたは専門能力を使って、何ができるんですか』―ピュアに問われる場」(川口)

今回のAFC*Columnは、特定非営利活動法人3keysでプロボノ活動をしているAFCメンバー、川口さんのコラムです。

◆ プロボノをやろうと思ったきっかけ
もともと実家が小売の酒屋を営んでおり、幼い頃から夏祭りや初詣の手伝い、神輿と山車の運営の手伝い、年末の夜警、古紙回収等、地元に根付いたボランティア活動を父に連れられて、商店街や青年会といった地域ボランティア組織の枠組みの中で自然とやる環境で育ちました。
生育環境のおかげでボランティアに抵抗のないマインドに大学と専門学校を通して「会計」というツールを学んだことが相まって、常々、この専門知識を生かして何か面白いことあるいは社会のためになることはできないかと頭の片隅で考えて行動していくうちに、「プロボノ」という存在に出会い、点と点が繋がったので、プロボノの世界に躊躇せず飛び込みました。

◆ プロボノの魅力

①本業だけでは構築できない人間関係を構築できること
NPOの事業自体を運営しているボランティアの方をはじめ、人間的に魅力的なNPO団体の代表や理事の方と接することができる場に参加できることは、自分自身の視野を広げることができるかと思います。
また、弁護士等の他士業でプロボノをされている方もいらっしゃるので、会社勤めではなかなか構築できない士業間のネットワーク作りもできると思います

②本業では直面することのない課題を解決できること
私自身、本業では事業会社の経理をやっているのですが、現在、私がプロボノをしているNPOは事業規模も人員数も全然小さい組織なので、そういった小さい組織で発生する会計にまつわる課題に直面し、解決していくことには非常に好奇心を掻き立てられますし、プロボノ先の組織規模は本業より小さいことがほとんどだと思いますので、私が行ったことが組織運営にすぐ反映されるので、やりがいを感じやすい場であると思います。

③自分個人としての力を確かめられること
プロボノは自分自身の専門能力を提供する存在であるので、会社の看板や保有資格等はあるにせよ、実際、NPOを支援する際には「あなたは専門能力を使って、何ができるんですか」というところがピュアに問われる場だと思います。
こういう場面は組織で仕事をしていると、あまり遭遇することがないかと思いますので、自分の力を推し量るには絶好の機会だと思います。

◆3keysについて

3keys

特定非営利活動法人3keys
http://3keys.jp

 

「悩み事の相談相手」が誰もいない子どもは5人に1人。地域や人のつながりが減り、悩みや困ったことがあってもひとりで抱えている子どもは大人が思うよりたくさんいます。
NPO法人3keysは虐待や貧困などで、頼る大人が周りにいない子どもたちに、学習支援や相談窓口の設置、適切な支援機関への橋渡しなどを行っています。
2016年度は約1400人の子どもたちに支援を届けていきます。

◆ プロボノチームの支援内容
2017年3月期中の認定取得に向けて内部管理体制の整備、寄付者名簿等の認定申請書類の作成をしております。
所轄庁への認定書類の提出後は、数か月後に実地調査がありますので、それに向けての対応や改善等を逐次行っております。

◆ プロボノチームメンバー
・川口 達也
・小倉 章
・福田 彩和佳
・岡本 梓